ビジョナリー・カンパニー4 自分の意志で偉大になる

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本棚登録 : 1217
レビュー : 97
制作 : モートン・ハンセン共著  牧野洋 
dtakaさん  未設定  読み終わった 

20150103
[Great by Choice] by Jim Collins and Morten T. Hansen: 2011

ビジョナリーカンパニーシリーズ4部作の完結編。圧巻は「運の分析」の章で、不確実性の中での飛躍という本書テーマの核心をついている。第1作初出から17年、主要75社を対象にのべ六千年以上にわたる企業史を網羅する骨太の分析に脱帽、それを人間味溢れるエピソードで楽しく綴る筆致に心躍る。論旨に一貫してぶれるところなく、完結編に相応しくシリーズの整合性、相互補完性にも言及した。美しい。推薦して下さった中西さんに感謝したい。

ー「われわれは未来については絶対に何も分からない」経済学史研究家ピーター・L・バーンスタイン

ー未来を予測する最高の方法(ひょっとしたら唯一の方法)は、自ら未来を創造することなのだ (ピーター・F・ドラッカー)

ー「あらゆる状況を想定して準備しておけば勝利が訪れる。これを人々は幸運と呼ぶ。事前に必要な予防策を講じるのを怠れば失敗は確実だ。これを人々は不運と呼ぶ」ロアルド・アムンゼン著 「南極点征服」

ー狂信的規律、実証的創造力、建設的パラノイア。これに命を吹き込む、レベルファイブ野心。

ー規律とは、本質的には「行動の一貫性」である。

ー「常に恐怖を感じて経営すべきだ。ただし、恐怖を表に出してはならない。個人的にはいつも失敗した場合のことを考えている」ビル・ゲイツ

ー死線にぶつかったら旅は終わり、ゲームオーバーだ。

ー「早く行動すべきか、それとも遅く行動すべきか」ではない(中略)「リスク許容度が変わるまでどのくらいの時間があるか?」が鍵。

ー決定的な瞬間を認識する能力: 状況が変化すればそれが好機であれ危機であれ、当初計画を破棄したり、仕事の焦点を変えたり、優先順位を入れ替えたりしなければならない。変化察知のためのズームアウトと、行動のためのズームイン。

ーSMaCは、具体的である(Specific)整然としている(Methodical)そして(and)一貫している(Consistent)。戦略上の概念を現実の世界へ適用するための業務手順であり、単なる戦術以上に永続性のある実践法一式ともいえる。

ー登山に付き物のリスクに対する最大の備えは良きパートナーと組むことだ。

ー成功をもたらすのは運ではなく人間である。基本的な質問は「あなたは強運の持ち主か」ではなく「あなたは高い運の利益率を達成しているか?」であるべきだ。

ー「わたしを殺さないものは、わたしをいっそう強くする(what does not kill me, makes me stronger)」ニーチェ

ー「絶望的な状況に置かれても、そこから希望を見出すよう固く決意すべきである」作家F・スコット・フィッツジェラルド

ーわれわれは結局、目の前で起きる出来事のほんの一部に対してしか影響を及ぼせない。しかしわれわれには、どのように決断・行動するのか選択の自由がある。自分の意思で偉大になる自由がある。

ーどんな大恐慌がいつ訪れるのか、誰も確信を持って予測できない。しかしわれわれは、「何らかの大恐慌がいつか訪れる」と確信を持って予測できる。

レビュー投稿日
2015年1月3日
読了日
2015年1月3日
本棚登録日
2015年1月3日
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