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- / ISBN・EAN: 4523215038386
感想・レビュー・書評
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米国のドキュメンタリーは裏切らない。本作も、現代人の食生活がいかにコーンで成り立っているか、またその代償をよく知らずに払っているかがわかる内容です。
昔のコーンはそれなりに栄養価もあったが、大量生産のコーンは収穫されたコーン自体は加工しなければ食べられない代物だし(収穫量の60%が飼料用)、特にコーンから作られる食品甘味料は糖質が高いので糖尿病まっしぐらとなる。
この大量生産システムは1970年代にはじまり、農作業の効率化と低価格化、家計のエンゲル係数の低下に寄与したが、国民の健康を犠牲にした。
作品中提示された内容だけであれば、おそらく現地調査だけで事足りると思われるが、彼らは実際に自分の土地を借りコーンを収穫するという体験を積むことで、説得力のあるわかりやすい労作に仕上げています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近のドキュメンタリーは馬鹿にできない。この作品の中で最もインパクトのあった台詞は「マクドナルドではコーンを食べている」運動をさせずにコーンから作られた穀物を食べさせ太らせた牛に、たっぷり使われたコーン油。それに甘味として使われるやはりコーンから作られた甘味料。
驚きというかここまで発言してマクドナルドから訴えられたりしないんですかね?もしがそれがそうならこのドキュメンタリーで訴えているのはすべて真実なんだと思う。
「キング・コーン」
https://www.youtube.com/watch?v=GMOYsBHpnfw
日本の農業は廃業に追い込まれる方が多いというのに、味うんぬんよりも作っていれば利益が必ず上がるという仕組みは本当に驚きです。出来上がったコーンを「まずいな」と言うシーンは笑えるが、日本では安価でもそこそこに美味しいトウモロコシがアメリカではこんな風に扱われてるって微妙ですね。
食べ物で寿命が短くなる。なんか考えられる作品だと思います。最近の食のドキュメンタリーは本当に面白いですね -
知らなかった事ばかりで勉強になる。
ドキュメンタリー映画はまず問題点をあげ、明確な「敵」を指して
問題を指摘する内容が多いけれど、
こちらは、実際にコーンを育てながらのドキュメンタリーで
どこか温かみのあるほんわかとした雰囲気で心地よい。
作り手の顔が見えているのも、その一つの理由かも。
何にせよ、食に対する考えに一石を投じてくれたので、
私にとっては感謝したい作品。 -
アメリカの食生活について、農業をスタートに問題に迫っている。
アメリカの話ですが、日頃自分たちが意識せずに食事をしていること、健康の問題と環境の問題はリンクしており、どこからいかにして食べ物が作られるかという問題に気付かせてくれます。
自らトウモロコシ生産を行い、その後の流通を見るという、常に生産者としての目線があるのが新鮮だと感じました。 -
とうもろこしという名のクズが、
ありとあらゆるものに形を変えて、僕らの中に入ってきている。
国の援助を受けて作られるクズ。
いやぁ、考えさせられる。
必見。 -
どれも本とは違って映像だと、実感としてせまってくるというか・・。
もともと‘食’に興味にがない人でも、こういうドキュメンタリーをもっと見てほしいなー。おもしろいと思うのだけれど。そして、何かひとつでも「もしかしてこれはおかしい?」と思えると次々につながっていく気がする。
今回印象に残ったのは、アメリカのファーストフードのメニューは「トウモロコシ(コーン)」で、できている、ということ。
炭酸飲料の甘味。
ポテトの油。
牛の餌。
この牛の餌の話がこわかった。元々は草食動物の牛に穀物中心(人間が食べたらとても食べられる味ではない、もちろん遺伝子組み換え、農薬・化学肥料ばっちりのコーン)を与え続け、運動をさせないように狭い囲いの中で育てたらどうなるか・・・。
半年で脂肪だらけ(従来の6倍以上が脂肪)の牛に成長。そして、すぐに殺されて、安いお肉に・・・。
そして、そんなコーンを大量に作っている人達も牛を飼っている人たちも少しも自分たちの仕事に誇りを持っているわけではなく、「しかたない」と思ってやっていること。
『いのちの食べ方』でもそうだったけれど、作る(飼う)ほうも命そのもの(肉・野菜)も幸せではないものって、食べ物としても絶対おいしくないし、食べる人を幸せにする力はないだろうなーと。
農業や畜産業、食べ物は「ここまで来ているのか」「もう元には戻れないだろうなー」というのが正直な感想。
でも、自分はできるだけ買わない、避けること。周りの人に少しずつ伝えていくことが今の自分にできることかな・・。 -
誰も喜ばない幸せになれない作物なんて。
立ち枯れてから収穫されるトウモロコシ。
それを基剤にしてありとあらゆるものを
作るトウモロコシ錬金術。
体にいい悪いは問題じゃない。全てはコストのために。
それで病気になったら自己責任。
人々を食費から解放した、と胸を張る元大臣。
最近テレビは業スーとコストコばっかだけど、
安いのが善だともてはやされてるけれど、
食べ物は高くて当たり前なんだ、命を貰ってるんだから。と気付かされました。 -
いろいろ考えさせられることは多々あるけど、コーンシロップ(異性化糖、ぶどう糖果糖液糖、果糖ぶどう糖液糖)の作り方が一番衝撃的でした。
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アメリカ農業の代表的な作物の一つとなっている「とうもろこし」について、「実際に栽培してみた」というドキュメント。
この「とうもろこし」が曲者で、ガムシロップ等をはじめとした添加物の主成分になっているそうで。これが現代の食品にはなくてはならないものになりつつあるのが怖い。で、栽培も思いのほか簡単。収穫まで割と順調に進んでいた。味は・・・そういうものではないらしい。つまり、味わう「とうもろこし」ではなく、加工原料としての「コーン」なのだ。
ポイントは栽培するにあたっての届け出から収穫後の収入までの流れがしっかり映像に残っていることと、主人公らの手を離れたコーンがその後どのように扱われるのかというところまで追跡しているところだろう。
なぜ、膨大に余っているにもかかわらずコーン畑は拡大するのだろうか。誰が幸せになるのだろうか。
結局、中小の農業経営者は廃業せざるを得ないことになっている。その背景には、どうやら『フード・インク』にあるような食品系大企業の存在が見え隠れする。 -
コーンについてのドキュメンタリー。
フードインクよりは控えめなドキュメンタリーだった。
食べ物を調べると、殆どのものに、コーンシロップが使われている。炭酸にも、原料として、使われるものは、ブドウ糖
オリゴ糖
水飴などらしい。
較的安価の為、多くの食品・菓子の原材料に使用されるらしい。
健康などの問題も取り上げている。
メニューに入ってる、監督のインタビューを質問する人が、アングルを変えたり、何回もしていて、編集しないのかなと思った。笑