家族の勝手でしょ!: 写真274枚で見る食卓の喜劇 (新潮文庫 い 98-2)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101305622

作品紹介・あらすじ

お菓子だけの朝食、味噌汁回し飲み、具のない素ラーメン・素パスタ・素やきそば。野菜は週に1回、鍋やフライパンの食器化は当たり前、家族が勝手に出入りしてつまんで行く食卓の「餌場」化…。「信じられない!」と叫ぶか、「他人事じゃない」とため息をつくか、「食卓ナマ写真」がリアルに映し出す現代家庭の姿。10年以上の調査から「家族像」の崩壊を伝える前代未聞の衝撃レポート。

感想・レビュー・書評

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  • 出てくる主婦たちの身勝手な発言にイライラしちゃうけれど、そうなるように編集されているのかな~?とも思ったりしました。

    この本が出版されて10年近く経つけれど、現在の食卓はどうなっているのか気になりました。

  • 食卓を通して、「家族像」の崩壊を伝えるレポートです。
    かなり衝撃を受けました。

    お菓子だけの朝食、味噌汁回し飲み、具のない素パスタ・素ラーメン、家族が勝手に出入りしてつまんでいく「餌場」化、など。

    本の半分は、食卓の実際の写真なので、リアリティがあります。
    家族とは何か、親とは何か、とても考えさせられる本です。

  • ネットで見れる食事写真はみんなキレイでフォトジェニックなものばかりだから、こんなにへたくそな料理写真を見るのは久々だった。
    料理内容も衝撃だったけど、もうちょっと上手に撮ろうよ…と思わずにはおれない写真ばかりだった。(あえてそういうの選んできたのだろうか…)

    しかしネットを徘徊していると“丁寧な暮らし”とか“彩り豊かな食事”ばかりが配信されているので、この本に書かれているような食卓なんて本当に実在しているの?ネットで流れている切り取られた豊かな食卓と同じくらい非実在の存在じゃないの?と思えてならないです。

    バラバラに食べ始めるとかは確かにあったけど、ここまで子供の食事に無関心なのにも衝撃。この人たちは本当に子供が欲しかったのだろうか?そんな嫌なら産まなきゃいいのにと思わずにはいられない。
    そしてお店で走り待っていても注意しない母親とおとなしくしていない子供の図式がこの本を読んでようやく分かりました。

  • 貧すれば鈍するなのか、衣食足りて礼節を知るなのか、色々な見方があるのでしょうけれど、色んな意味での貧困はここに見えているし、男性にとって結婚はリスクになってきたという意味がわかる。

    200X年の家族の食卓ですから、その10年後として今を考えるとより悪化しているでしょうし、家族の食卓としてこれでなんらかの学習がなければ子供世代の家庭はよりひどいことになっている可能性が高いということと、年配の人も子供がおらず自分だけだからといって同じような食生活になっていることが考えられる。

  • ひどい食事がすごい。

  • 資料ID:C0033975
    配架場所:本館2F文庫書架

  • 家族の食卓を考えさせられる一冊です。
    文章は、著者の主観と思われますが、
    掲載されている写真の数々は、次世代に繋いでいく食の
    環境がこんなものでよいのか、と考えさせられます。

  • 題名の通り。食事ってまさに十人十色。

  • 一般家庭の食卓の変貌ぶりを、使い捨てフィルムカメラで撮影した写真とモニター主婦からの聞き取りからまとめた本。ご飯をつくるかつくらないか、どのようなものを食卓に出すか、ということに主婦の都合と家族個々の個人主義が色濃く出ているように思われる。夫も文句を言わないみたいだし。

  • 冗談でしょ!と、いいたくなる。
    変な食卓! チゲ鍋にクリームパンみたいな!!

    でも、そういう あなたも、1か月間 毎日食事の写真をとって あらためて見てごらん 変なところがたくさんあるよ。と、言われた気がする!!(^~^)

    しかし…すごいよ!

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著者プロフィール

1953年北海道生まれ。法政大学卒。大手広告会社勤務等を経て、現在大正大学客員教授、日本能率協会総合研究所客員研究員。1960年以降生まれの人びとを対象とした20年に及ぶ継続的な調査研究に基づき、現代の家庭や社会に起きるさまざまな現象を読み解くことをテーマにしている。著書に『変わる家族 変わる食卓』『「親の顔が見てみたい!」調査』『普通の家族がいちばん怖い』『家族の勝手でしょ!』『日本人には二種類いる』など。第2回辻静雄食文化賞受賞。

「2017年 『残念和食にもワケがある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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