蜻蛉日記の現代語訳を探していて行きついた本。今と平安時代では婚姻形態が違うので、夫婦の感覚もまるで違うが、女性の気持ちに時代はないなあと思った。恋の達人の異名を持つ和泉式部も、女らしいがなよなよしたものではなく、詠むどの和歌も頓知が利いていて、これこそが教養と思わされる。感性のみずみずしさに強く惹かれる。遊び心たっぷり、でも駆け引きの歌のやりとりは勝負を思わせられたり。個々の全体像としての素養レベル高さがひしひしと伝わる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本語・言葉遣い・古典・詩集
- 感想投稿日 : 2012年6月2日
- 読了日 : 2012年6月2日
- 本棚登録日 : 2012年5月23日
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