社会調査のための計量テキスト分析―内容分析の継承と発展を目指して

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レビュー : 7
著者 :
SHOSHOさん 社会調査   読み終わった 

本書は、そのタイトル通り「社会調査」を行う研究者が、「計量テキスト分析」を行うための「テキスト」。一般論としての社会調査や分析手法の説明ではなく、作者が開発したKH Coderというテキストマイニングの分析用ソフトウェア―に特化した「事例論文」と「使用マニュアル」である。研究、とりわけ社会学的な研究領域では、その双璧をなす研究手法が「量的研究」と「質的研究」であるが、本書は後者での記述的な内容分析を計量的な研究へと発展させるべく、自らが分析ソフトを開発、研究へと適用した。内容分析は、ともすると研究者の主観や価値判断が入り込むリスクに晒されるが、計量的な手法を分析ソフトとして導入することにより、研究成果の客観性・再現性更には新たな知見発見への可能性を高めた意義は大きい。前半の研究事例論文と後半のソフト使用マニュアルは、相互に行き来することによりこのソフトによる研究が論文作成にまで繋がる点は有難い(正に筆者自身がその立場である)。狭い範囲の読者に限定されるが、研究ツールやマニュアル、成果物を惜しみなく無償で公開する筆者の良心的な学者姿勢に感銘できる1冊である。

レビュー投稿日
2020年8月14日
読了日
2019年1月12日
本棚登録日
2020年8月14日
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