
表紙はとても可愛いけど本編はどちらかというとホラーな作風で8歳の少女のロザリンドが人を殺していく話。殺人をするのだけどその理由が自分が死んだらロザリンドにあげると言っていた物がすぐに欲しいからその相手を殺したりだったり自分に嘘をついたからとか母親を泣かせたからだったりするのだけど特にそれが悪いとも思っていない感じでその無邪気さ、純粋さが読んでいて怖かった。少女漫画だけど人が死んでいるシーンは絵的に怖いのもあって個人的には血液を抜いている所が一番怖かった。
ロザリンド自身も普段は可愛らしくて、だからこそその事実を知ってしまった両親の気持ちや葛藤する様子も分かるし同じ目線で読める話だった。
ラストも今までロザリンドがやってきた事を考えるとこうするしかないのは分かっていても物悲しい気持ちになるし母親に会おうと健気に進んで行く後姿にはグッとくるものがあった。
1冊で綺麗にまとまっているし読み応えのある話で怖いけど面白かった。
- レビュー投稿日
- 2017年3月16日
- 読了日
- 2017年3月16日
- 本棚登録日
- 2017年3月16日
『このマンガがすごい! Comics 聖(セイント)ロザリンド (このマンガがすごい!comics)』のレビューへのコメント
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