明治維新の際、汚名を着せられた会津藩は過酷な処罰を受けた。会津藩士の子として生まれた柴五郎の苦難の少年時代の思い出を遺した記録である。
「いったい、歴史というものは誰が演じ、誰が作ったものであろうか」過酷な処罰事件が今日まで伝えられずにいたことを、驚きと不安を感じ、歴史というものに対する疑惑、歴史を左右する闇の力に恐怖を感ずるのである。
歴史は勝者が語り継ぐものである。敗者からの目線は抜け落ち歪曲されて作られている。歴史だけでなく、今、受け取っているメディアからの情報も同じことが言えるのではないだろうか。
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- 感想投稿日 : 2019年11月8日
- 読了日 : 2019年11月8日
- 本棚登録日 : 2019年11月6日
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