荻原さんの文章、好きだなあ
ウィットに富んでいて、クスッと笑える。心に沁みる切なさがたまらない
気に入った文章は、何度も読み返してしまう
さわやかなブルーの装画もいい
短編7編それぞれが違った切り口で、違った面白さがある
なぜこんなに心に沁みるんだろうと考えてみたら、誰にもある「後悔」に焦点を当てている作品が多いことに気がついた
自分への後悔、他人への後悔
あの時、ああしておけば・・・
あの時、もう一声かけておけば・・・
それが切なくさせるのか
そして著者の主人公への愛が感じられる
人生、晴れの日ばかりじゃない。曇ったり雨が降ったりいろいろあるけど、雲の上には青い空がある
「それでも空は青い」というタイトルが胸に沁みる
『それでも』に人生の哀切と明日への希望が感じられて好きだ
「人生はパイナップル」
じいちゃんとキャッチボールをする中で語られるじいちゃんの生い立ち
じいちゃんがパイナップルを食べられなくなった訳は?
みんなはじいちゃんのことを「アラ魚」(ホラ吹き)と言うが、
じいちゃんは、ぼくに大切なことを教えてくれた
最後のキャッチボールで教えてくれたことは?
荻原さんの作品は、「海の見える理髪店」に続いて2作目だが、他の作品も読んでみようと思う
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年3月1日
- 読了日 : 2020年2月29日
- 本棚登録日 : 2020年2月28日
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