読書と社会科学 (岩波新書)

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本棚登録 : 510
レビュー : 49
著者 :
economicspower70さん 社会科学   読み終わった 

題名からも明らかだが、単なる読書方法についての本ではなく、単なる社会科学の入門書でもない。それら2つを高次元の内に融合した、勉強方法(主に文系の)についての指南書と言って良いのではないか。
本は何のために読むのか、経済学をはじめとする社会科学をどんな姿勢で、或いは方法で、学んでいけば良いのか、ケネー経済学の歴史や、現在の社会科学の問題を踏まえながら、読者に寄り添って丁寧に解説している。
難しい文章もあるが、じっくり読むことで、十分にメッセージが理解できる。
数あるメッセージの中でも、本を読み、読まれるのではなくて本で現実を読むこと、著者と自分、それぞれへの信頼を持って本を読み、その中で生まれる疑問を勉学のきっかけにすること、他者の理論は、奥深くから丁寧に理解し、自分の概念装置として使えるようにすること、等は印象的だった。
加えて、実定法と自然法を実例を通して学べたことは、とても良かったし、こういうことを読書を通して知りたいと思っているまさに、その典型だった。
本書で学んだことを踏まえながら、人生を生きる上で、社会科学をやる上で役立つ、自分だけの目に見えないが精密かつ正しい概念装置を構築していこうと思う。
これからの勉学に非常に活きる本だった。

レビュー投稿日
2019年2月10日
読了日
2019年2月9日
本棚登録日
2019年2月10日
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