まず私はガチの佐幕派です。幕末の薩長の三英傑は〇〇〇(好きな言葉をお入れください)なのと、ちょうど忙しい日々が続いていたため、すぐに手に入れてようやく読み終えました。
幕末と明治維新を描いた三部作の最後の作品ですね。敗者、民間人、勝者。
幕府内も混乱をしていたし、朝廷では孝明天皇が急病で崩御。
そして、始まってしまった鳥羽伏見の戦い。そこから物語は始まり、すべての戦いが終わった次の時代へと交互に語られていきます。
どちらにも言い分はあり、その後、統治はうまくいかず各地で反乱がおきてしまう現実。(「るろうに剣心」をお好きな方は赤報隊の悲劇を思い出されると思います。あれは史実ですからね)
官僚であることと政治を行うことは違うし、そこで伊地知が悩むのはわかるし、幕末続く戦と不作。政府には十分な資金がない。でも建白書は新政府に都合が悪いと握りつぶされる。
戦の英雄は平時には無力なのかもしれないなぁと思いつつ読み終えました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
操觚の会
- 感想投稿日 : 2023年10月4日
- 読了日 : 2023年10月3日
- 本棚登録日 : 2023年5月29日
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