アラン・カミングのショーのシーンがすごくすてきでした。「泣く!」と言われて覚悟して観ましたが、泣きませんでした。どうもワタシは子ども関連ににぶいようです。おじいちゃんならすぐ泣くんだけど。
ゲイのカップルがネグレクトを受けているダウン症の子どもを養子に迎えようとするが世間は冷たい、ということを描いています。感想を見ていると「周りの人たちはひどい!」「ゲイだからって差別するな!」というのをヒステリックに叫んでいるようなものをちらほらみかけますが、こういう「一見ものすごく正しいこと」を声高に言う人ほど、気付かないところで同じようなことをしていたりするよなあ、と思いましたね。
もちろん見ているときには「なんてことだ!」と思うんですけれど、いざそれを「自分の意見が正義である」というように発信できるかといわれると難しい。「無意識に、悪意ある第三者になる」ことは、誰の身にも起こり得ることですから。この「無意識に」というやつほどやっかいなものはないので。本編とは別に、見終わってからそういうことも考えました。決して後味が良いわけではないが、グッとくる映画です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ドラマ
- 感想投稿日 : 2015年2月12日
- 読了日 : 2015年2月12日
- 本棚登録日 : 2015年2月12日
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