「ご注文は?」と聞かれたら「コーヒーを」と答えるのはもちろん(ここはカフェだから)、「ここが、好きなときにわたしの帰る場所であること」と答えてもいい(だってここは魔法が宿る元劇場のカフェだから)。
読み終えて真っ先に頭に浮かんだのは、この店と同じ名を持つ画家の描いた〈星月夜〉という絵。
魔法はぐるぐると渦を巻くきらきらの夜空みたい。訪れる人たちを次々と巻き込んでいく。迷っているものをあるべきところにまるく収めるのがカフェの役目。いつでも素敵な予感と清潔な秘密を胸に抱いていることが、魔法が長続きする理由なのかな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本・児童書
- 感想投稿日 : 2021年2月9日
- 読了日 : 2021年2月9日
- 本棚登録日 : 2021年2月9日
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