幸福のパズル

著者 :
  • 講談社 (2017年4月19日発売)
3.25
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本棚登録 : 156
感想 : 14
3

女子高生作家としてデビューし波乱万丈の人生を送る主人公が周りの人々と織りなす純愛物語。
折原さんの小説を読むのは小・中学生の頃流行ってた懐かしのティーンズハート以来だけれど、昔の改行たっぷり女子高生の語り口調ではないので今の自分にも読み易かった。

行き違いからの失恋、家族の崩壊、恋人との別離、出版社とのトラブル、突然の失声症、繰り返す事故や怪我と色んな困難がてんこ盛りに主人公に襲いかかるけれど、なんだかんだ常に優しく支えてくれる人がいる上に割とご都合的に解決していくので怒涛の展開の割に痛々しさを感じない。
ヒーローとの恋もくっついては別れてを繰り返す割に、ひたすらお互いへの想いを貫き過ぎていてどう見ても他の人物と上手くいくはずがなく、読んでいてあまり先が気になるハラハラ感がなかった。
なのでラストも感動というよりはやっと収まる所に収まったね、という感想。

やっぱり根幹が少女小説・少女漫画の作家さんだと思う。正直、色んな意味で甘い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸書
感想投稿日 : 2017年12月8日
読了日 : 2017年12月7日
本棚登録日 : 2017年12月7日

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