帝都探偵大戦 (創元クライム・クラブ)

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本棚登録 : 59
レビュー : 9
著者 :
えりさん 文芸書   読み終わった 

江戸時代の「黎明編」から太平洋戦争を挟んでの「戦前編」「戦後編」まで五十人を越える探偵役が登場する探偵小説オールスター。

別々の場所でバラバラに起こった殺人を調べた各探偵が、いつの間にか横のつながりで情報を共有していて最後に揃って巨大な陰謀を暴く、という形式は黎明編も戦前戦後編も同じ。
三つの事件に何かつながりがあるのかと思ったけれど時代の隔たりもあるので三部作はほぼそれぞれ独立したストーリーになっている。
巻末に探偵名鑑が付属していて一通り紹介されているとは言え、本自体があまり分厚いものでもないのにこの人数なので、ほんの一瞬しか顔を出さない探偵も多い。
読む方も事件の真相をあれこれ推理しながら読むのではなく、こんな人が出て来たあんな人が出て来たと思ったらあっという間に解決してしまうので、あくまでこれは名探偵達の競演を楽しむお祭り小説なのだと思う。

完全に新本格以降世代の私は、これだけの探偵が揃っていても既読の探偵役は残念ながら銭形平次・法水麟太郎・帆村荘六・神津恭介に乱歩作品の面々と巻末に載っていないけれど実は出てくる「彼」くらいだった…。
知ってるキャラクターが多ければもっと楽しめると思うのでちょっと残念。
つい新作にばっかり手を出してしまうけれど、時には古典を遡って見たり、既読の作品を読み返すのもいいかもしれない。

レビュー投稿日
2018年10月12日
読了日
2018年10月12日
本棚登録日
2018年10月12日
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