何故かしらなつかしいと感じる。
絶対的揺るぎない世界観を描く人だけれども、
それぞれ違った可笑しみがあるものですね。

読書状況 読み終わった
カテゴリ 部屋に籠る本
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非常に身近な観点から、数学を考えることが出来る。
図説の多いところも魅力的。表紙の装画も魅力的。
息抜きに読める手軽さが、まさに楽しみなのである。

2011年9月8日

読書状況 読み終わった [2011年9月8日]
カテゴリ 部屋に籠る本

ユーモアに溢れ、小気味良い。
実にくだらない事ばかり書いてます、と銘打っていらっしゃいますが、
この本を読んで、街に繰り出せば(窓の外を覗くでも良い)
ひと味違う日常がそこにある。そんな気がします。
ずっと、大切にもっておきたい本。

2011年10月25日

たまに手に取ってパラパラと捲るもの。
思わず笑いが、こぼれてくる。
皮肉っぽい小気味良さもあれば、
注釈の必要な知識めいたところもある。
デカダンスや退廃芸術を専攻していた折、購入。
現代文明と人間のあれそれを考えるときにも有効で、
手元に置いて然るべきかと思う。

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カテゴリ 部屋に籠る本
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ちょっとした雑学なんかも記されている。
持て余したときなんかに捲ると良い本。

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カテゴリ 部屋に籠る本
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学生運動における、主に東大紛争の折のビラや壁面落書きを写し記録したもの。様々な派閥、または一般学生の綴る文章も収録され、内容としてはまさに「記録」と言うべき客観的なものである。
大学問題から政治問題に至るまでを取り上げ学生たちが群れをなした時代があった事は、センセーショナルな印象を社会に与えながらも、検証される事なく有耶無耶に、葬り去られた事実として置き去りにされている。非人道的デモストレーションや制裁活動ばかりが槍玉に上げられているが、あるいはそれだけではなかった事実も知るべきところかもしれないと思う。当時の学生たちの中に、いかなる葛藤があり、プリミティブな、けれど熱い思いがあったかを知る事が出来る。

2011年10月5日

読書状況 読み終わった [2011年10月5日]
カテゴリ 部屋に籠る本

なんだか、揺るぎない。
「日常」がそう呼べる程文字通りの意味を成していないのに、
そもそも「日常」自体が曖昧な表現なのだけれど、それを揺るぎない世界観で描き出してしまった、というように感じる。
間違いなく才能を持ちながら、持て余して滅茶苦茶にしなかった、
色々な意味で怜悧な人だと思う。
傑作。

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カテゴリ 部屋に籠る本
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皮肉と説得力。
写真家が現代作家として生きて行く事を半ば余儀なくされている現状や美術業界における、この人のアプローチは正しい。
痛烈に響くかどうかは当人の志向の問題かもしれないが、価値のある一冊と言いたい。

非常にわかり易く、なおかつ物語調なので小説を読むようなつもりで読めます。数学をめぐり何百年と続くドラマチックな、お話です。

大変分かり易いです。まず、分類と順序が良い。専門書と専門辞書を片手に頭を捻るのがナンセンスに思えてくる程、明快。これを導入にすれば理解し得る本も増えるのではないでしょうか。照らし合わせると多少の矛盾点も生じますが、現状の科学を考える上での哲学的観念と論理的解釈の方向性、どちらをとっても非常に有効かと思います。

素晴らしいの一言。
良い意味で気が狂れているというか。
表題にある「幻想の未来」も重厚かつ尖っていて良いと思いますが、「姉弟」「ラッパを吹く弟」なんかも素晴らしかったです。幾度も読み返しては行間に潜む可笑しみを感じました。

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カテゴリ 部屋に籠る本
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まだ、ほんの子どもの頃に読んだ。
「涙が溢れないように一生懸命目を見開かなくてはならなかったおねえちゃん」の事をよく覚えている。
どこかもの寂しい、黄金色の草原を思う。
この本を読むと、いろいろを思い出す。

爽快感のある一冊だった。
思えば、幼い頃から皆、大なり小なり試験を繰り返して生きている。
うんと頑張って大学へ入学し、良い案配に堕落した生活もつかの間、
就職試験が待っていて。なんだかふいに、世の中がからっぽに思えた、
そんな頃に読んだ。
日常は本当は日々の同じ連続ではなくて、ちゃんと違っていて、
緩急も高低もあって、可笑しみのあるものなんだと思った。
視点を動かせば、何か違うかもしれないよ、と言われている気がした。

小気味良いテンポで綴られる文章と、思わず笑ってしまう妄想の数々。

「自分は何者かわからなくなる」という宙に浮いたような感覚が続き、哲学的な謎の輪の中を回っているような気持ちがする。
特に、トポロジーに関するやりとりが良かった。トポロジーを「つながり方の幾何学」と噛み砕くよりも、「一と口に申せば、『そっくり』の数学とでも言いますか・・・」という表現が非常にしっくりときた。
キャッチーな内容も然ることながら、非常にセンスに富んだ一冊。

2011年10月19日

読書状況 読み終わった [2011年10月19日]
カテゴリ 部屋に籠る本

ふいの事に潜む人間の怖さのようなものを感じた。
のっけから「窓には夜が、真黒な、敵意を含んだ汗をかいていた。」
等の表現が独特であり、非常に美しい。

2011年10月8日

読書状況 読み終わった [2011年10月8日]
カテゴリ 部屋に籠る本

この本を何年来、幾度となく読み返している。
安吾を初めて手に取った日の事は、もう覚えていない。
けれど、記憶も曖昧なその日より、脈々と安吾の言葉が
わたしの中に在り続ける事実。是非、若い人にも読んでほしい。
それは共感を促す行為ではなくて。どう思っても構わないんだよ、
と言いたい。安吾の強靭な説得力が、それでいいと教えてくれる。

読書状況 読み終わった
カテゴリ 坂口安吾
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発想をうまくリアリティに繋げていて素晴らしい。
さらに、それを念頭に置いてファンタジー的な要素が散らばる。なにか大掛かりな曲芸を見せられたような気持ちです。
大阪の書店で「3分の1は我慢、その後の爽快感といったら!」という内容の紹介文が立てられており、可笑しくなってしまいました。
けれどもその実、我慢というより、3分の1に差し掛かって以降、止まらなくなってしまうと言った方がいいかもしれない。
大変、爽やかな物語。

2011年9月12日

読書状況 読み終わった [2011年9月12日]
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突飛な発想。
「プリンセス・トヨトミ」にしろ「大阪国」にしろ語感が良い。
大変響きの良い言葉を使う人だなと思う。
大阪国の設立理由に厚みをもう少し感じたいところではあるけれども、登場人物やそれを取り巻く環境、小気味良いやり取りには引き込まれた。二手の方向から話が進むので、続きが気になりついつい読み進めてしまう。作者は優れたエンターテイナーだと感じる。

2011年10月5日

ゾクゾクとした。
乙川の生き方を見ていると、なんたるべきか考えさせられる。

読書状況 読み終わった
カテゴリ 森見登美彦

感動的なまでに不器用で、愛すべき男の話。
自分の大学生活と比べては、可笑しくなったり羨んだりした。
リズミカルな文体と的確に情報量のある文章で、京都の街がさながら劇場のように感じる。
主人公の「私」の言葉は作者の思いを多く反映しているのだろうけれど、
若く、尖っていて、いちいち愛らしいのだ。
最後のたたみ掛けも素晴らしかった。
それまで、あまり見えてこなかった「彼女」の魅力が
鮮明に押し寄せた。

大変面白いです。
やはり、明石さんとの掛け合いが素晴らしい。
世の中面白い事ばかり、そう思えてくる一冊。

不思議な空気を纏った話。
短編になった物語が、ある幾らかの点で繋がっているけれど、
それだと腑に落ちないような、意図的な断絶を感じる。
宙に浮いたような感覚が続いて、徐々に呑まれる感じがした。

2011年8月20日

読書状況 読み終わった [2011年8月20日]
カテゴリ 森見登美彦

青春という代物は、まさにエッフェル塔の外観と内観のようなものだ。
青春の内側から見た外の景色はあまりに壮大なものだから、言い知れぬ焦燥と共に自己嫌悪に陥ったりする。
けれども、いざ、そこから脱して外側から眺めてみれば、
輝かしく美しい、充実があった。
そんな普く感覚を、教えてくれる、あるいは思い起こさせてくれる一冊。
どうしようもない友達に、友達に会いたくなった。

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