王への手紙 (上) (岩波少年文庫 574)

4.28
  • (38)
  • (39)
  • (11)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 203
レビュー : 30
制作 : トンケ・ドラフト  西村 由美 
はなはなさん 中学生   読み終わった 

面白かった!
以前から何度か借りては読めずに返していましたが、今回やっと読了することが出来ました。読書が軌道に乗ってきてからは読み進めるのも早く、以前はどうしてつまずいてしまったのかと思うばかり。以前どこまで読んだか確認したら、礼拝堂で何者かに話しかけられるところぐらいまででした。まだほんの序の口ではないか!
主人公のティウリが白い盾の黒い騎士に会ってからは、物語の魅力がぐいぐいと引っ張っていってくれます。正直、読みにくくしているのは、冒頭の古い書物の書き写しだと思う。笑

このお話は、翌日騎士になる予定だった16歳の少年・ティウリが、白い盾の黒い騎士から王への手紙を託され、その秘密の任務を果たす為に旅に出るお話です。
架空の国が舞台ではあるものの、魔法や竜が出てくることはなく、イメージとしては中世ヨーロッパのイメージ。
冒頭に王国の地図が載っており、それを見ながら旅路を想像するところや、主人公が困難の全容を知らず、追っ手に追われながら旅をするところなど、上橋菜穂子さんの守り人シリーズに共通するところもあり、守り人シリーズが好きな人は楽しめる作品だと思います。

上巻で一番心に残った場面は、灰色の騎士たちとミストリナウト城での出来事。
自分が帯びている任務の意味も分からず、敵や追手が何者かもわからないまま、ただ騎士であるという(正確にはまだ騎士ではないが)高潔な意思だけで、相手の心を動かしたティウリの勇気を称賛したい。
また、その前の、森で彷徨う場面も、空腹と真っ暗な森を想像しながら、とても入り込んで読みました。ティウリがいずれ、「森の小屋のマヌケ」のマリウスの再開できることを祈りながら。

地図がある冒険小説はいいなぁ、と思う。

レビュー投稿日
2018年8月23日
読了日
2018年8月22日
本棚登録日
2018年8月22日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『王への手紙 (上) (岩波少年文庫 57...』のレビューをもっとみる

『王への手紙 (上) (岩波少年文庫 574)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『王への手紙 (上) (岩波少年文庫 574)』にはなはなさんがつけたタグ

ツイートする