神と仏 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (1983年7月18日発売)
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本棚登録 : 144
感想 : 11
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虫のいいことに困った時に神様仏様とお願いする割にはよく分かっていない世界。昨年の伊勢神宮の式年遷宮にまつわる観光や神社仏閣巡り、仏像や仏教絵画などの美術品に興味を惹かれる割には根本的なことを知らないことが多すぎる。一度きちんと学ばなければ‥と漠然と考えていたら出逢った本です。
初版は1983年と何と30年も前なのですが、テーマが明確ですし、山折先生の著書なので、私のねらいどおりに基本的なことが分かりやすく書かれていました。日本人の宗教観がどういう構造で成り立ってきたのか、神々や仏とどう関係してきたのかがよくわかりました。神は見えない存在、それに対して仏は見える存在である、ということや日本文化の重要な指標と位置づける「祟りの文化」そしてそれを鎮める呪術が開発されてきたこと。祟りの局面にはカミの機能が、それに対して影響力をふるったのがホトケの作用である。‥とする下りはなるほどと慧眼する思いでした。宗教学の基本を学びたい人にはお勧めの書です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 山折哲雄
感想投稿日 : 2014年4月29日
読了日 : 2014年4月27日
本棚登録日 : 2014年4月29日

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