SF短篇集。概念的なアプローチが強いかと思った。「魔法」「静かな恋の物語」は好きだった。ツッコミたくなるところは多数あったが、本筋は共感できたから。「恋愛」自体がSFだよね、という観点で。
逆に、全く共感できず、観念に走りすぎていて、イメージの描出と実際に起こっていること空想科学的な部分の実態が捉えられなかったのが、「希望」と「光の栞」。特に、「光の栞」に関しては、「何のために本を生体でつくるのか」ということに関して、諸々の設定を何度読み返しても理解に苦しんだ。首を捻りながらも結局最後まで読めたので、筆力のある作家さんだな、と思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
読んでみた
- 感想投稿日 : 2011年9月23日
- 読了日 : 2011年9月17日
- 本棚登録日 : 2011年9月17日
みんなの感想をみる