1998年日本推理作家協会賞受賞作品。
痴話喧嘩の衝動で夫を殺害してしまった弥生と、その勤務先の深夜の弁当工場の仲間の雅子・邦子・師匠の4人は奇妙な連帯感を持ち、遂には夫の死体をバラバラに切断して隠蔽を図る。
しかし程なくして、バラバラ遺体は発見され、直前に弥生の夫と暴力沙汰を起こしていた佐竹に疑いが掛けられる。
嫌疑をかけられた佐竹は、遺体をバラバラにした真犯人に対して恨みを抱き始める。
全体を通して暗くて重い雰囲気が漂い、ドロドロした金絡みの薄暗いやり取りで話が進行していき、時に激しく揺れ動きます。
特に最後の、佐竹と雅子の邂逅は圧巻でした。
読んでいて気持ちのいいものではありませんが、作品としては秀逸だと思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年3月24日
- 読了日 : 2017年3月24日
- 本棚登録日 : 2016年12月23日
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