和を継ぐものたち

著者 :
  • 小学館 (2006年9月29日発売)
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本棚登録 : 27
感想 : 4

家元、というのは物心ついたときから
家を継ぐというプレッシャーのようなものがあるのかな、と
勝手に想像していたら、そうではなかった。

まさに十人十色。

でも、全員に共通しているのは
「自分なりに考えてみる」ことかもしれないと思いました。

「この流派はこうだから」ということに逃げて、
ただ伝えられたとおりのものを作ったり演じたりするのではなく、
「今の時代にはどんなものが求められているのだろう」
「自分だからこそ出来ることは何だろう」ということを
自問自答しながら道を極めていく、そういう姿勢を持っている人が
一流の家元として、和を継いでいくのだろうと感じました。

印象に残っているのは、和太鼓奏者の人と、扇子職人さん。

インタビュアーの質問が画一的だったり、的外れだったりするのが
少し気になって、正直読み流してしまった部分もありましたが、
普段知ることの出来ない、ものづくりの裏側を垣間見れるので
面白い一冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 旧ブログより
感想投稿日 : 2011年5月19日
読了日 : 2008年10月10日
本棚登録日 : 2011年5月19日

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