家元、というのは物心ついたときから
家を継ぐというプレッシャーのようなものがあるのかな、と
勝手に想像していたら、そうではなかった。
まさに十人十色。
でも、全員に共通しているのは
「自分なりに考えてみる」ことかもしれないと思いました。
「この流派はこうだから」ということに逃げて、
ただ伝えられたとおりのものを作ったり演じたりするのではなく、
「今の時代にはどんなものが求められているのだろう」
「自分だからこそ出来ることは何だろう」ということを
自問自答しながら道を極めていく、そういう姿勢を持っている人が
一流の家元として、和を継いでいくのだろうと感じました。
印象に残っているのは、和太鼓奏者の人と、扇子職人さん。
インタビュアーの質問が画一的だったり、的外れだったりするのが
少し気になって、正直読み流してしまった部分もありましたが、
普段知ることの出来ない、ものづくりの裏側を垣間見れるので
面白い一冊でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
旧ブログより
- 感想投稿日 : 2011年5月19日
- 読了日 : 2008年10月10日
- 本棚登録日 : 2011年5月19日
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