妻の弟に欲情することを抑えることができるか。カニンガムは常にゲイの男性を描くが、それだけでなくリアリズムを追求しながらも心象風景を描くその技法が美しくて圧倒される。アメリカにおける現代美術の売買についてのアイロニーもスリリング。誰もが面白く読める本ではないかもしれないけれども、個人的には耽溺できる一冊。話は違うけれどもウエルベックの『地図と領土』も現代美術がテーマなので好きな人にはこれも興味深いかも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2014年7月15日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2014年3月9日
みんなの感想をみる