フェアトレードのおかしな真実――僕は本当に良いビジネスを探す旅に出た

  • 英治出版 (2013年8月20日発売)
3.65
  • (20)
  • (35)
  • (30)
  • (4)
  • (5)
本棚登録 : 495
感想 : 50
4

フェアトレードという言葉が聞こえるようになってから10年くらい経っていると思うのだが、個人的にはなぜかそのお洒落なうさんくささが鼻につくようで肯定的になれない。
原料の生産者から加工して消費者の手に届くまで距離と時間がかかりすぎるもの。カカオ、コーヒー、錫の採掘。(スズ・携帯電話の原材料)。
可愛らしいパッケージにラッピングされたフェアトレードのチョコレートも最近はあんまりお目にかかっていない。残念ながら先進国の人々は、安くて美味しいものを食べたいのだ。
しかし消費者が誰から買うのか、どういう選択をするべきなのかという意識があることによって人はブランドやその企業を信頼することに繋がるのである。
特にコートジボワールは『チョコレートの真実』でも辛い現状が暴かれていたこともあるし、知れば知るほど気持ちが沈む。それでもわたしたちはチョコレートを食べ、コーヒーを飲み、携帯電話を機種変更しつづける…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年11月18日
読了日 : 2014年11月17日
本棚登録日 : 2014年11月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする