第三章まではフリーメイソンリーの思想、カトリック教会との関係、ドイツ啓蒙主義におけるフリーメイソンリーについて述べられ、とても興味深く、久しぶりに時間を忘れる感覚に浸ることができた。カトリック教会が徹底的に弾圧したフリーメイソンリーが哲学という学問に与えた影響は大きく、このように人類は進歩していくのかと感動してしまった。四章以降は人物とフリーメイソンの関係を述べていく形式なのだが、世界史に精通していなければ理解するにはシビアな内容であった。
総合的には世界史、哲学の知識をこれでもかと要求している本であった(文系の方はすらすらと読んでしまうのかもしれない)。故に次はそういった知識を取り入れ、参照しつつガッツリ読む所存である。
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著者の名前をググっても出てこないのだが、まともな人なのだろうか。化け物のような経歴をお持ちであるようだが…色物な本であったら正直狼狽せざるを得ない。
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