初ボラーニョで最初の方の短篇はなかなかつかみにくかった。ビートニク系の作家かと勘違いしそうだった。しかし「売女の人殺し」のぎりぎりに締め上げた緊張感「帰還」の限りない優しさ「ブーパ」の中にもラテンアメリカとボラーニョの反骨に触れ強烈な個性を感じた。特に注目して読むのは「ラロ・クーロの予見」であろう。初読はここまて性を解体し商品化して淡々と描かれては何を感じたらいいかつかめなかった。他の作品に触れた後また読む事で分かった気がする。1番好きなのは「エンリケ・リンとの邂逅」ハラの話も楽しいし生も死も狂気も壁はなく等しいボラーニョの世界が絶妙だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年12月2日
- 読了日 : 2013年12月2日
- 本棚登録日 : 2013年12月2日
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