これからは地球規模で産業を拡大する時代ではない、「地産地消」の時代だ。
私たちが良かれと思って活動したことが、その活動を反対している人たちの利益になることがある。例えば、私が六ヶ所村再処理工場に反対していたとしても、お金をゆうちょ銀行に預けていれば、私の意志とは関係なくそのお金は工場への資金に充てられる。
目先の、目立つ情報に踊らされず、一歩下がってモノ同士のつながりや仕組みを捉えることが大事なのだ。
田中さんはそうしたモノの繋がりを俯瞰した中で、一番環境にとっても、自分たちにとっても負担なく生きていけるのが地産地消だと考えたのだろう。その地域ごとにエネルギーやお金、食べ物を生み、消費する。そのために新しい仕組みを考える。その際は一人ひとりが自分の得意なことに力を注げばいい。自分の、そして周りの人の役割を見出し、ともに社会を居心地のいいものに変えていく。それができたら、すごくいいなぁ。
そのために、今の自分は「百姓」になる準備をする時期だと思う。会社に尽くし会社に依存した状態は不安すぎる。百の生業をもち、どれかひとつが不作でもなんとでもなるような、様々な方法で様々な収入を得られる生き方をしたい。自分で収入を得られる手立てを、できるだけ多く作っていきたい。
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- 感想投稿日 : 2012年7月1日
- 読了日 : 2012年6月30日
- 本棚登録日 : 2012年6月30日
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