「○という漢字は、△の旧字で、XXに由来する。こんな字と間違いやすい」というような調子で、一字につき三行程度で簡潔に説明される。
日常的な疑問がぱっと解決するくだりに出会うとうれしい。
私は、しんにょうは元来が点二つで、現代になって点一つに略されたのかと思っていたが、全く違った。今まで、活字と手書き文字を区別して考えたことがなかったことに気付く。
長寿祝いの呼び名がどうしても覚えられないでいたが、旧字で説明されると、あっけないほど単純明快。
間違い探しではないが、何度見ても同じ字にしか見えず、四度目くらいにやっと違いがわかった字もあった(例:柿[かき]と杮[こけら])。
あまり集中力を必要としないので、ちょっとした待ち時間に読むのにちょうどいい。有りそうで無さそうな不思議な漢字群は、字面だけ眺めても楽しい。
見出しの漢字のみフォントが大きいので、パラパラとめくり、目についた漢字のくだりだけ読むのもおすすめだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
雑学
- 感想投稿日 : 2017年4月19日
- 読了日 : 2017年4月19日
- 本棚登録日 : 2017年4月19日
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