身代わり伯爵の結婚行進曲 光と歩む終幕 下 (VI) (角川ビーンズ文庫)

  • KADOKAWA (2015年11月1日発売)
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感想 : 10
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ミレーユとリヒャルトは、ごく普通の下町のパン屋の娘と、兄の親友の騎士として出会った。様々な出来事を二人で乗り越え、大公とその妃となり、ようやく幸せになれるはずだった。――だが、そんなリヒャルトが今、銃弾を受けて海に消えた。「あたしは絶対にあなたから離れないから・・・」フレッド、フィデリオ、そしてミレーユは必死に彼の姿を探すが・・・はたして二人は、自分たちを待つ人々のもとに帰ることができるのか。

ああ、良かった。思った以上に二人の幸せな時間が、二人を囲む人々の穏やかな時間が描かれていてニヤニヤしたりほっとしたり。かなり初期の頃から読み続けてきましたが、子供に囲まれた大公夫妻を読めるなんて感慨深すぎるし清家先生ありがとうございますという気持ちでいっぱい。まさか直前で殿下が寝落ちとは予想外すぎたけどね!(笑)懐かしい人々もたくさん登場し、今までの二人の軌跡が思い出される賑やかな構成でした。短編集も楽しみに待ちたいです。ぜひフレッドとセシリアの続きが読みたい~~。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内小説
感想投稿日 : 2015年10月31日
読了日 : 2015年10月31日
本棚登録日 : 2015年10月31日

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