海と毒薬 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (1960年7月15日発売)
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この小説に、日本人だから、無宗教だから、という説明はそぐわないと思う。毎日大勢の人間が空襲や病で死んでいく中、倫理観が麻痺し状況に流されてしまうというのは、宗教に関わらずあらゆる人間に起こり得ることだろう。勝呂や戸田が、世間の罰を受けた後己の犯した罪をどう感じたのかも描いて欲しかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年3月4日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年3月4日

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