うそうそ しゃばけシリーズ 5

著者 :
  • 新潮社 (2008年11月27日発売)
3.77
  • (341)
  • (643)
  • (601)
  • (43)
  • (8)
本棚登録 : 5041
感想 : 382
3

しゃばけシリーズの5作目は久々の長編。

若だんなが湯治ために旅に出ることですら、長崎屋では一大事。
旅先では頼りになる妖の兄や達ともはぐれたうえに、
若だんなの命を狙うものが現れ、妖どころか神や天狗までもが登場。
いつものごとく、望んでも望まなくても事件の中心にいてしまい、
湯治どころではない騒ぎに。

しゃばけシリーズファンとしてはワクワクする要素が盛りだくさんで、
久々の長編を楽しみにして読みました。
確かに面白かったのですが、色んな要素を詰め込みすぎた感があり、
どことなく散漫な印象が残ります。
ですが、体は人一倍弱い若だんなが、人一倍色んなことを考えて悩んで、
人一倍心を強く持とうとしている姿に、胸が温かくなりました。

時の流れとともに成長していく若だんなの姿を、
シリーズを通して見守っていきたい気分です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 畠中恵
感想投稿日 : 2012年8月19日
読了日 : 2012年8月19日
本棚登録日 : 2012年7月19日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする