エミールと探偵たち (岩波少年文庫 (2012))

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本棚登録 : 75
レビュー : 8
制作 : ワルター・トリヤー  小松 太郎 
F本さん ├ 岩波少年文庫   読み終わった 

地域の図書室でお借りしたので、『エミールと探偵たち』です(新しい版では『エーミールと探偵たち』に)。

ケストナーの子ども向け小説を読むのは3冊目なんですけど、前書きや各章のタイトルで思いっきりネタバレ(ネタバラシ?)するのに、いざ読むと必ずハラハラドキドキビックリさせられちゃうんですよねえ。
本作でも、少年エミールと仲間たちの冒険に冷や冷やしっぱなしでした。

ケストナー先生、本当に「子どもの視点」で書くのがお上手というか、子ども心を文字に変換する術に長けてらっしゃるなあと感じます。子どもが大人の文章力を身に着ける頃には大人になっちゃってるから、子ども心を書こうとしても結局大人心しか書けないんじゃないか、と私などは浅はかにも思うんです。
ところがひとたびケストナー作品を開くと、まー出てくるわ出てくるわ、「生き生き」通り越して「生々しい」少年少女のオンパレード。特に、子どもが抱える不安や悲しみ、怒り、悪夢、仲間割れ……そんな負の部分が誤魔化さずに描かれているからこそ、彼らの放つ生命力がより際立って見えるのかなー、と。

まあそんな余計な事は考えずに、彼らの一員となって走り回るのが一番楽しい読み方だって事ですね。

レビュー投稿日
2015年3月3日
読了日
2015年3月2日
本棚登録日
2015年3月3日
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