新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

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本棚登録 : 9002
レビュー : 974
著者 :
F本さん └ 森見登美彦   読み終わった 

森見登美彦初体験は『新釈 走れメロス 他四篇』。

高校現代文で最も好きな教材である中島敦の『山月記』をカヴァーしてるっぽい、という一点のみで単行本を衝動買い。その手腕の巧みさに感激し、人に貸しまくっていたらそのまま戻ってこなくなった。で、文庫で買い直した。そんな経緯も含めて思い入れの強い作品です。

「過去の名作を現代に置き換える」。そんな目論見の標的となったのは、『山月記』『藪の中』『走れメロス』『桜の森の満開の下』『百物語』の5作品。どれもこれも、森見ワールドに生息する腐れ大学生の物語にメタモルフォーゼしております。登場人物がそれぞれリンクしているので、長編の趣も(ああ、連作か)。

逆説的な『走れメロス』に爆笑しましたが、漢文訓読体を再現しつつ茶化し倒した『山月記』が一押し。原文をそのまま引用するタイミングとかがまた憎いのですよね。それでいて主人公の悲嘆も決して外さないっていう。

名作の力について述べた「文庫のためのあとがき」も素敵。

レビュー投稿日
2013年1月26日
読了日
-
本棚登録日
2013年1月26日
6
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