砂の女 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.75
  • (1516)
  • (1834)
  • (2209)
  • (259)
  • (83)
本棚登録 : 18311
感想 : 1781
4

吸い込まれていった、砂だけに。
現実ではあり得るはずがなく、下手したら自分でも作れるような設定にここまで緊張感を表現できたのは素晴らしいと思った。女や部落の者たちの態度、劣悪な環境、そして理不尽な仕事、全てに憤りを感じた一方で働けば水がもらえるという洗脳によってだんだんと考え方を変えられていくのが自分でも目に見え、悔しささえ感じてしまった。
「住めば都」これだけでは表しきれないような、生き方を考えさせられる作品だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年9月13日
読了日 : 2018年9月13日
本棚登録日 : 2018年9月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする