
義理の弟と、勘違いから付き合い始めるヒロインのドタバタラブコメディです。
ある日ヒロインは、ちょっとしたノリから、友人の高校の制服を借りギャルメイクをして街に出かけます。そこでばったり弟と会って動揺しますが、弟は姉とは気づかず、積極的に彼女を誘い始めます。彼女はちょっと弟をからかってやろうと思い立ち…という始まり。
近親相姦ものは私にとって地雷なのですが、これはそういったドロドロした嫌な感じもなく、ヒロインのコメディエンヌ要素もあり、ホンワカした絵と要所要所挟まれる笑いで、全く気にならずに読みました。
それどころか、弟くんの、ラブというより犬が懐くようにお姉さんに恋い焦がれてる気持ちにキュンとなりました。続きが気になって仕方なかったです。手繋ぐのがこんなに胸キュンかよ、って感じです。
この作者の描く作品は、登場人物も根っからの悪人がおらず、気持ちいい人間が多いため、読後感が良いです。私の肌に合うのか、この作者の作品はどれを読んでも、あ、私これ好きだ、って思ってしまいます。相性ってやつでしょうね。
最後、慌ただしく終わった感もありますが、ズルズル長引かせず綺麗に話を畳んでよかったと思います。
親友や歴史サークルの友達など、周りのキャラがたっています。登場人物は、なかなかに変人も多いのですが(そもそもヒロインが病的な潔癖症だし)、作品のオタクへの温かい目線が溢れ出て、そこも好感度大。
この作者の描くキャラクターは、一般的に変人と言われるような癖の強い人が多いのですが、そのキャラクターがまた人間味があっていいんですよね。読んだ後、ダメなところがあっても生きてていいんだよ(みつを)みたいな気持ちになります。
烏丸くんがカッコよくて、最強の当て馬イケメンです。
すごく好きな作品です。アニメ化してほしいな〜。
- レビュー投稿日
- 2019年1月22日
- 読了日
- 2019年1月21日
- 本棚登録日
- 2019年1月21日