屍人荘の殺人 屍人荘の殺人シリーズ

著者 :
  • 東京創元社 (2017年10月13日発売)
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感想 : 37
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神紅大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲と明智恭介、探偵少女剣崎比留子が、映画研究部の夏合宿に参加する。そこで起こったバイオテロにより大量発生した○○○、そして閉ざされたペンションで起こる殺人。

前年の夏合宿で起こった部員の自殺、合宿の取りやめを促す脅迫状、通信が途絶えた山荘と部屋の見取り図、いかにも被害者になりそうな悪人キャラ、個性的な探偵や探偵少女という古典的なお膳立てが整い、ワクワクしてきたところで起こるのは○○○の登場。
えっ?これって本格ミステリーのはずだけど?正直、ぽかんとしてしまいました。でもこの日本でクローズドサークルを作るためにはこれくらいの設定が必要なのかも、と思っていたら、その存在を殺人に利用するのだから、本当に驚きました。

綺麗に謎は解けてスッキリします。そして最後に葉村がついた嘘がとてもいい謎解きのアクセントになっていました。間違いなく本格ミステリーですね。

ただ、書いた時点ではそのつもりはなかったのかもしれませんが、これってシリーズものなんですよね。明智さんがキャラがたっていてよかったのに。早々に消えてしまったのは本当に残念…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年9月7日
読了日 : 2019年9月7日
本棚登録日 : 2019年9月7日

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