ドラさんの感想・レビュー

歪んだ正義 「普通の人」がなぜ過激化するのか

著者 : 大治朋子

• 毎日新聞出版 (2020年8月3日発売)

過激化は誰しもに起こりうる。普通の人がテロリストになるまでのプロセスと対処法を解説。得た教訓としては、普通の人を過激化させる「過激思考」（相手を100％悪、自分を100％善と決めつける等）は、間違ったストレス対処法として手をだしやすく、依存性も高い。また、人間の習性として収集するリソース（資源）の中でも、不適応なリソースとしても「過激思考」も含まれ、手を出してしまう可能性がある事が学べた。本書はテロリストにまで話が広がっているが、日常的に他者との関わり合いの中で生かせる知見も得る事ができる一冊。ちょっとムズい。

感想投稿日 : 2021年1月14日

読了日 : 2021年1月14日

本棚登録日 : 2021年1月5日