小学校の大先輩の西田幾多郎の評伝
小学校の校舎の無の文字や道徳の時間の寸心読本、銅像、読んでもよくわからない善の研究など10代の頃から気にかかっていたが、分からないからそのままにしていた。
本書により、先生の学生生活が順風満帆で無かった事、抑圧された環境にあったからこそ、思索が深まり独自の哲学が生まれたこと。先生の論文は整理されておらず、瞬間瞬間で考えた事を考え尽くしたエッセーのようであった事がわかり、少し親近感を感じた。また、戦争観に関しても、軍国主義や帝国主義を嫌い、民族の歴史に基づいた世界観を重視されていた点は共感を覚えると共に、時代に逆えず国体に維持の為に利用された点は残念だった。
先生の考えの1%も理解できないかもしれないが、今後も思索を続けて行きたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年11月23日
- 読了日 : 2020年11月23日
- 本棚登録日 : 2020年11月23日
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