●起業家と事業家
事業家=事業やサービスを立ち上げ、成長させることにフォーカスする専門家。
ひらたく言えば自分が社長で居たいかそこにはこだわらないか。
●戦略と戦術
どこの山に登るか(戦略)とどのルート(戦術)で登るか。
戦術はいくらでも変えられるが戦略は基本的にぶらせない。ここが甘い会社が多い
尚、1つの戦術でセンターピンを倒せることは稀。だからこそflexibilityは必須。
●事業の成功フレームワーク(才能<やり方)
①最低限達成すべきゴールを決めて、事業のセンターピン(最もインパクトの有る
事業成功の主要ドライバー,KSFなど)を見極める
②仮説を立て、テストを繰り返しながらゴールに最短で到達する正解を見つける
③見つかった正解を徹底的に実行する
●51点のゴールを定める
最初から80点90点を実現できるわけではない、最低限事業の目的から逆算して、
絶対に達成しなければならない搭載艇ライン(51点)を決めること。
楽天ゴールデンイーグルスで言えば、シーズン開幕5ヶ月前に始動したが、
1. 開幕日に対戦相手とシアンができるチームがあり、2.プロ野球が成立する
スタジアムが完成していて、3.チケットを売り、購入したお客様が球場で観戦
できること。
●事業の打ち出し角度(≒ユーザの根源的ニーズ)とセンターピン
目指すべきゴール二到達するために、どの方向に走り出すべきか最初に戦略を
立てる。ここには周到な調査と計画を行い、手戻りがないように意識する。
※事業の不確実性を下げていくのが事業開発。走り出しが瞬間が最も不確実性が
高く、究極360°どこにでも走れる状態。
なので最初の走る方角(打ち出し角度)を正しく設定すること。
角度を決めたら優先順位付け(=最も効果的に目的地に到達することができる
センターピンがどこか、それをどうやったら倒せるのか)をプランする。
【スタフェス】弁当の宅配サービス。
▶打ち出し角度:弁当には作る・売るの2つの要素があるが、(食品のプロでは
ないので)作ることではなく、売ることに集中する
▶CP:ネットでは必ずしも美味しい弁当が売れるわけではない。美味しそうに
見えるか、という見た目に拘る。
▶戦術:レイアウト、写真撮影(通常は作りたい人が型霊で撮影 vs 一眼レフ etc)
【コンビニクリニック】
▶打ち出し角度:コンビニのように便利に使える診療所
▶CP:立地、営業時間、ホスピタリティにおいて利用者の便利に使いたいニーズに
徹底的に応える
▶戦術:駅から至近距離、週末夜対応、医師が丁寧、高級感、ネット予約 etc
【Yahooオークション】
▶打ち出し角度:GMV(流通取引総額)を最大化する
▶CP:商品数、価格、物流を日本一にする
▶戦術:出店料を無償化、ZOZOと一休を買収&ポイント還元率を高める、物流
投資(配送日の短縮)
【Paypay】
▶打ち出し角度:Paypayを何度か使ってもらう(5回=価値の実感)
▶CP:還元率と使える場所で日本一になる
▶戦術:景品表示法の上限20%の還元、サービス開始1年で100万箇所に拡大
そのためにまずは直販営業を3000名確保。100億還元CPはたった10日程度で
消化される反響ぶり。ただ重要なのはこのシンプルな戦略・戦術設計を愚直に
達成するために必要なExecutionを行いきったこと。
●組織力と逆上がり体験
成功体験の必要性。成功体験ほど人を成長させ、持続的なモチベーションとなる
ものはない。逆上がりを始めてできた時、その後確実に複数回回ってみるはず。
それくらい強烈な心理的な幸福がある。それを意図的に組織にどれだけ積ませて
上がられるか。
- 感想投稿日 : 2025年2月24日
- 読了日 : 2025年2月24日
- 本棚登録日 : 2025年2月24日
みんなの感想をみる