ランドール・ド・セーヴさんの絵本ですね。
ランドール・ド・セーヴさん(アメリカ生まれ)
ベストセラー作家。
絵は、カーソン・エリスさん(カナダ生まれ、アメリカのニューヨークで育つ)
イラストレーター、絵本作家。
訳は、石津ちひろさん。
「ブルックリンにあるランドール家のそばで実際に起こった、親切なご近所さんたちによる、車の下からの子猫の救出劇に着想を得たもの。」と、語られています。
これは、こねこの おはなしでは ありません。
こねこは、よごれていて はらぺこで
びくびくしていて ひとりぼっちで
さびそうに ニャーニャー ないていて
おうちが ひつよう。
はじめは、いぬが……
そして いぬの かいぬしの おんなのひとが……
ダンボールの はこを もってきた ふたごが……
おちゃを のんでいた おとこの ひとが……
みんなで………
こねこは、
ちいさな つめを たて
シャーッと こえを あげて
いやがります。
けれども
ついに………!
これは、「うちで かっても いい?」と
たずねた こどもの おはなしでも ありません。
こねこは、
いまは さっぱりしていて おなかが いっぱい。
ひとりぼっちじゃなくて
しあわせそうに のどを ゴロゴロ ならしていて、 おうちが あります。
子猫の救出を描き出した絵本ですね。
ですから、主役がいないので「ではない おはなしです」となんども呼びかけます。
町の人々のやさしさがあふれる、ジワリと心温まるお話でした(=^ェ^=)
- 感想投稿日 : 2025年5月19日
- 読了日 : 2025年5月19日
- 本棚登録日 : 2025年5月19日
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