法律の学び方

著者 :
  • 有斐閣 (2020年11月26日発売)
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法律は難しい、という感覚にまずは寄り添うべき、というアオキ先生のお言葉に励まされる一冊。初めてアオキ先生の書籍を読む読者には、まず本書最終ページの筆者紹介の内容を読んでもらいたい。本書を執筆した筆者が如何に面白い人物であるかがわかる。その人物の法学者としての「終活」たる一冊はら実に味わい深い。自由を守るために法があり、新たな一歩を踏み出すために裁判がある。法律という概念装置を通して世界を見、人類の宝物である法体系である価値との対話をすることで、未来を自分で決めていく。力ではなく言葉の力で相手に説得する。

当たり前の価値の本当の価値実感するために過去を学ぶ必要がある。法学部では具体的な法律論学ぶことの方が圧倒的に多いが,その基盤にある書かれざる原理やルールにこそ最も重要な価値が隠れており、書かれている価値も私たちが見落としているだけなのかもしれない。法律という概念装置、とりわけ基礎法という,概念装置を通してつぶさに世界を見る、控えめで静かな眼差しは、法学入門を語る難しさと奥深さを教えてくれる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2021年4月6日
読了日 : 2021年4月6日
本棚登録日 : 2021年4月6日

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