復刊で話題になった時に、これは絶対面白いはずと思い購入。
遅読乱読の悪癖持ちなので少しずつ読んでる。やっぱりとても面白い。プロフェッショナルの研究者でかつ分野の第一人者の方の著書に対してこういう言い方は合っていないかもしれないけど、一文一文が誠実で、取材と研究を重ねた信頼できる言葉だと感じられる。写真や新聞記事でさえ孫引きに塗れているいま、信頼性のある文章とはこういうものだと思う。
サリエーリの生涯はドラマチックで、特に少年期〜青年期はp.21の『「アマデウス(神に愛されし者)」──それはモーツァルトよりもサリエーリのためにある言葉であった。』がぴったりだと思った。
モーツァルト毒殺疑惑の研究について読んでいると、噂・風説・フェイクニュースを多くの人々が信じ、またその疑惑を晴らそうとした人々の苦心の道筋が、まるで今起こっている出来事のように思える。
読書状況:いま読んでる
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年2月23日
- 本棚登録日 : 2022年2月23日
みんなの感想をみる