出現する未来 (講談社BIZ)

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本棚登録 : 473
レビュー : 47
ゆーやさん リーダーシップ   読み終わった 

2017年58冊目。

過去の経験・習慣にとらわれて反応するだけの「ダウンローディング」よりも、もっと深い変革を起こすための「U理論」。
この本では、U理論が生まれるまでの過程を、第一人者たちの対話を元に辿っていくことができる。
完成系の理論の提唱ではなく、動的な生成過程を重視しているところが、まさにU理論における一つの特徴を表しているなと思った。
提唱者たち自身ですら答えが分かりきっていない部分もある正直な対話で、今後も深まり続ける理論なのだなと感じた。

「何を行うか(what)」「どう行うか(how)」以上に、「誰が行うか(who)」という観点が、リーダーシップにおいて重要。
ダウンローディングにとらわれているリーダーによって起こせる変革の内容は、やはりダウンローディングの域を出ない。
リーダーを筆頭に、変革の実行者たち本人の「内面のあり方」が、結果を大きく左右する。
意志の力は大事だけれど、質の悪い意志は、むしろ頑ななメンタルモデルからのダウンローディングを強める方向にも働きうる。
ある意味自我を手放して、メンタルモデルを保留して、今何が求められていて何が現れようとしているのか、そこを感じて身を委ねられる空白感が必要。
過去からの学習ではなく、出現しようとしている未来を感じ取るという学習を、いかに組織的に起こしていくか。
そのスタートは、まずは自分自身の内面のあり方を変えていくことだなと思う。

深淵な(そしてちょっと神秘的な)理論なだけに、頭で考え過ぎると抵抗感がある部分も正直ある。
だけど、自分が尊敬するリーダーやアーティストの創造力を思うと、直感的にはとても腑に落ちる。
自分自身の経験の中でも、頭で考えている以上にどんどん直感で自然とアイデアも行動も生まれてきていた時期を思い返すと、やはり納得感が強い。

「サーバントリーダーシップ」「シンクロニシティ」「源泉」「シナリオプランニング」「マインドフルネス」「U理論」「システム思考」「ダイアローグ」「我と汝」...
これまで触れてきたたくさんの概念が、この本のおかげで、それぞれどういう繋がり方をしているのか、だいぶマッピングできた。

レビュー投稿日
2017年11月21日
読了日
2017年11月21日
本棚登録日
2015年7月1日
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