死因 (講談社文庫)

  • 講談社 (1996年12月5日発売)
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本棚登録 : 857
感想 : 42
3

丼で好きなのは、かきあげ丼かな。
カツ丼も良いけど。
しかしどんなに美味しいかけあげ丼でも、
普通盛りが大盛りの器にちんまりよそってあっては、
おいしくない。
淋しい気分になる。
器にみっちりもってあってこその丼だ。

駄作ではない。
よく調べてある新しい要素が、いろいろ盛ってあるし、
原子力発電所にテロリストとこれまた大きな器が用意してあるが、
人間関係が狭すぎるし、しかもぐちゃぐちゃしすぎ。
警察関係者が死ぬのも、身近に危険がせまるのも、
パターン化して、ミステリーとしてどうかと思うし。
かといって、
検屍局長がダイビングをするのは唐突すぎる。

かきあげの具がぎゅっと固まりすぎて、
衣が周りだけ、しかももさっりついている、
しかも、だしは甘すぎ、みたいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2014年4月5日
読了日 : 2014年4月4日
本棚登録日 : 2014年4月4日

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