オーリエラントの魔道師シリーズの第十一作。
久遠の島。
どこにあるのかわからなくても、
その書物を読むことができる島。
その島に邪な思いを抱く者が現れたとあれば、
武器を持ち込むことが許されない平和な島を巡る攻防の話かと思いきや、
いきなり島が沈んでしまうところから物語が始まるとは。
恐ろしい。
故郷と言う場所も、両親や親しい者も一度に失う絶望感と喪失感の中では、
追われる身であった方が良かったのでは、とさえ思えた。
少年少女たちはそれぞれ成長し、再会し
それだけでも物語として素晴らしいのに、
復讐までなしとげるとは、
納得のいく終わり方だった。
さらに「夜の写本師」の文字を見るとは、
驚き、なぜか泣きそうになった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2022年5月25日
- 読了日 : 2022年5月23日
- 本棚登録日 : 2022年5月23日
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