人間失格

3.87
  • (126)
  • (153)
  • (120)
  • (23)
  • (5)
本棚登録 : 1793
レビュー : 166
著者 :
かつさん  未設定  読み終わった 

道化を演じ、拒否できないヨウゾウの姿は今の日本社会に通ずるものがある。SNSで自分をよく見せ、人によって態度を変える現代の若者。上の者に素直に従い、我慢強く継続することを「良し」とし、斜めから物事を考えて自身の意思をもとに行動していくものを「変わり者扱いする」現代日本。主人公のヨウゾウは、そのポテンシャルの高さ故に周りとの違いを感じて孤独を覚えたが、資本主義社会において他人と自分に差がつき、「偏差値」が高くなればなるほど、分かり合う仲間が少なくなっていくことは当然のこと。分かり合える本当の仲間に出会えなかった、と言えばそれまでだが、そういった人に何らかの形で「出会える」というのも、才能だと思う。ヨウゾウは容姿も淡麗で賢かったが、人に恵まれなかったことが「人間失格」にまで至った原因だと思う。

レビュー投稿日
2019年7月18日
読了日
2019年7月18日
本棚登録日
2019年7月18日
3
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『人間失格』のレビューをもっとみる

『人間失格』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする