新人賞を狙える小説プロット実戦講座―作家デビューしたい!

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本棚登録 : 40
レビュー : 4
著者 :
野尻有希さん 創作技術   読み終わった 

・SFやファンタジーの場合、エピソードの本当らしさで感動を与えるかわりに、スケールの大きさで感動を与える。
・衝撃的なシーンをカットバックで冒頭に置くのは、ドラマや映画でよく使われる手法。小説ではあざとくなる。この手法を使うと、物語の冒頭シーンを印象深く書く能力がないと判断される。よって、物語の冒頭で小説を初めて、時系列に進むのがよい。回想シーンが多くて長いのも減点もの。時系列通りに進めても面白い小説を書く力があるかが試される。
・下読み委員は大量の小説をものすごい速度で読む。「この・その・あの・彼・彼女」などあると、わからなくなる。「この」「こと」もだめ。こいつの言っていることはわからないと判断される。指示代名詞は具体的名詞に置換する。
・スポーツ小説は、一流スポーツ選手の心情に関する薀蓄を読ませる小説。選手の心の動きにウェイトをおく。
・主人公に苦労をさせる。主人公が何の苦労もせずに棚から牡丹餅的に手に入れたものは、ご都合主義と判断される。現実では偶然起きたことをそのまま書いたら、ご都合主義と言われる。小説のリアリティと現実のリアリティは違う。目的のものは、主人公も敵役も、苦労して手に入れなければ、リアルじゃないと判断させる。
・現実をなぞって書くと、書いている方はリアリティ万全と思うけれど、読んでいる方は小説的リアリティがないと思う。
・現実に起きた面白いことを小説にしようと思うのはよくない。現実に起きた面白いことというのは、小説的な出来事。ドラマチックだとしても、どこかで既にあったような感じ。古臭い、型にはまっている。その現実を知らない人にとっては、オリジナリティーがないと思える。
・このジャンルでまだ書かれていないことは何だろうと思って、分析的に読んでいくのがよい。さらに上を目指すなら、自分でそれまでにないジャンルを創出する。

レビュー投稿日
2015年2月22日
読了日
-
本棚登録日
2015年2月22日
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