郝凱の醒めた目線で物語が進むのが良い感じ。
陳倉の攻防っていうのは三国志の中の局地戦だけどなかなか興味深く描かれている。
描かれている郝昭が私の郝昭像と近かったのも良かったと思える要因だろう。
著者は相当知識のある人ですね。
前半の軍議に曹真のやった弾棊なんて相当のマニアじゃないと知らないぞ。
ただ、擬音の使い方が酷い。
ギャグなら良いのだが、シリアスな場面で使うから失笑してしまった。
あとリアリティを追求したのだろうが、梁使君(梁習)とか、張右将軍(張郃)とか夏侯護軍(夏侯儒)とか官名で呼び合ったり、杜子緒(杜襲)とか郝伯道とかあざなで呼ぶのは素人は分かり難いだろうね。
ああ、そうだ。
完全に魏目線なので熱狂的な蜀ファンは読まないほうが良いでしょう。
でも、当時の中華の蒼生は作中の魏の人達のように思っていたのだろうね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
三国志
- 感想投稿日 : 2008年6月12日
- 読了日 : 2008年6月12日
- 本棚登録日 : 2008年6月12日
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