信じられない「原価」 買い物で世界を変えるための本 2おもちゃ

  • 講談社 (2015年3月12日発売)
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感想 : 1
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p.44より
・フェアトレード=公正な取引
「フェアトレード」の「フェア」は「公正な」、「トレード」は「取引」の意味。商品の公正な価格で売買する取引をさす。商品をつくった人(生産者)が、搾取されることなく、正当な報酬を得られるようにすることが、フェアトレードの目的だ。現在、フェアトレードによって、貧しい国の多くの人たちが、すこしずつ貧困から脱するための能力を身につけ、生活をより良いものに変えはじめている。
・工場主にとってのメリット
フェアトレードのしくみ……は、フェアトレード団体が最低買取価格を保証し、前払い金などにより生産者を支援。利益の一部を地域に還元するというのがフェアトレードのしくみだ。
フェアトレード事業では、工場主は労働者によく気を配り、適切な労働環境と労働条件を提供する。そうすることで工場主も商品の最低買取価格が保証され、しかも前払い金を得るなど、安心して工場運営ができるということだ。何より、商品を安く買いたたかれるようなことがない。

・世界を変えるために
フェアトレードの商品は、日本のような品質やデザインに厳しい市場では、受け入れられるだけのレベルに達していないものもたしかにある。しかし、それでも消費者は、現在の玩具産業の裏の実態を認識したうえで、フェアトレードの商品を積極的に購入することを考えよう。

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①の「ケイタイ・パソコン」と内容はほとんど同じ。
細かい事例はもちろん異なりますが、総じて主張は一貫している印象です。
そして、総ルビなので小学生の読者も想定しているとは思いますが、内容的には少し難しく、中学生以上でないと理解できないかも、とも感じます。
その辺りの矛盾?というかミスマッチが少し気にはなります。
写真が多いので、フェアトレードを必要としているサプライチェーンの実態を把握するのには役立つと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 仕事
感想投稿日 : 2017年9月29日
読了日 : 2017年9月29日
本棚登録日 : 2017年9月29日

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