これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン

  • 大月書店 (2020年8月26日発売)
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性差別をなくすため、性差別や性暴力の加害者とならないために、どのように考えるべきか、筆者の「男の子の子育て」の経験を踏まえて書かれています。
男子校出身、男子校勤務、男子の父と、意図せずにジェンダーバイアスを強めてしまっている(生徒や息子に悪影響を与えている)のでは、と自戒の念を込めて読みました。

性表現を全て批判、規制せよというのではなく、TPOを弁えることが何よりも大切だと感じます。
個々人の性的嗜好や性行為の在り方などを一律に規制・制限すべきだとは決して思いませんが、それらの行為・表現を目にして傷ついたり不快に思ったりする人もいる以上、その発露の方法には配慮する必要があると思います。

特にこの本で描かれた「有害な男らしさ」については、自分にも(相手に強制したり、逆に居心地の悪さを感じさせられたり)思い当たる節がありますし、読んでいてしんどくなることもありました。
この「しんどさ=弱さ」を自覚することが、まずは第一歩なのかと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 個人
感想投稿日 : 2021年5月26日
読了日 : 2021年5月26日
本棚登録日 : 2021年5月26日

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