紅血の逃避行 イヴ&ローク42 (ヴィレッジブックス F ロ 3-44 イヴ&ローク 42)

  • ヴィレッジブックス (2017年5月31日発売)
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感想 : 9
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‹内容紹介より›
イヴの2061年はニューヨークで、死とともに明けた。無残な姿で発見されたチェロ奏者は、数日にわたって暴行された末、ナイフで腹を一文字に引き裂かれていた。さらにその体の一部に刻まれたハートマークと”E”と”D”のイニシャルをかたどった傷を発見したイヴは、それをもとに捜査を開始する。やがて、同様の手口で殺害されたとみられる遺体が全米各地で次々と発見され、事件は複雑化していく…。

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多くのシリーズ作品とは異なり、最初から犯人が誰か、読者にはわかっています。どのように、多くの州をまたにかけて事件を起こしてきた犯人たちを突き止めるかが、本作の読みどころになっています。
犯人に捕らえられ、拷問を受けている被害者を救い出すことができるのか、時間との戦いの中で、アーカンソーの保安官補も休暇を取って捜査に加わります。
おなじみのメンバーと、いつも通り全力で捜査していきます。コツコツと積み重ねた証拠とひらめき、そしてひとにぎりの幸運から犯人を追い詰めていくところは他の作品と同様で、シリーズの安定感となっています。

この作品ではロークとイヴの大きなケンカもなく、わりと安定していてそこでハラハラすることはありませんでした。めでたくトゥルーハートが捜査官試験に合格したのは喜ばしいことで、次回以降の彼の活躍にも期待大です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 個人
感想投稿日 : 2017年6月20日
読了日 : 2017年6月20日
本棚登録日 : 2017年6月20日

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