本当に日本の会社なのか、それとも韓国の会社なのか?謎のヴェールに包まれたLINE。
その実態を詳しく解き明かした本はこれが初めてであろう。
本書では主観を排し様々なインタビューやデータを元に客観的な立場で取材。
その結果判明したことは、LINEの発案や企画運営、意思決定に初期から多く韓国人が関わっていたこと、またLINEという会社そのものが韓国のネイバー社の子会社として韓国人スタッフによって立ち上げられたという事実だった。
そういう意味ではLINEJAPANは純然たる外資系企業であり、またLINEは純和製アプリとは言い難いのではないか、と本書では指摘している。
また本書では親会社である韓国のネイバー社や子会社のLINEプラスのLINEJAPANに対する見えざるコントロールや影響力を指摘、LINEJAPANの本当の経営権がどこにあるか疑問を投げかけている。
そして日本人社長よりも社内で絶大な影響力をもつ、取締役であり創業者メンバーの1人でもあるシンジュンホがLINEJAPAN真の支配者ではないかと本書では推測している。
その理由の一つとしてストックオプションの割り当てられた比率がシンジュンホに比べて社長の出澤氏が百分の一に満たないことを指摘している。
一体何故LINEはこれほどまでに韓国色を薄めて会社の運営を行っているのだろうか?
その理由として本書では日本での反韓感情を配慮してのことだったのではないか、記述している。
韓国人メンバーによって創業され韓国人と日本人の共同作業によってLINEは作られた、とLINEの社員が自信を持って説明できる時、LINEJAPANは本当の意味で日本社会に受け入れらたと言えるのだろう。
- 感想投稿日 : 2016年7月11日
- 読了日 : 2016年7月11日
- 本棚登録日 : 2016年7月11日
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